pgRailsを入れて島根県CMSを試してみたけん(EeePC)

a982008-03-02

先月公開された「島根県CMS」を pgRails で試してみた。

PostgreSQL for Windows 8.3をインストールすると、「アプリケーションスタックビルダー」というのが利用できる。これは、インターネット上のサイトからアプリケーションスタックをダウンロードしてインストールすることができるインターフェースで、PostgreSQLドライバを組み込んだRuby on RailsRoR)も用意されている。
このスタックビルダーでは、PostgreSQL版のRoRpgRailsと呼ばれている。


Wizardに従ってインストールは簡単。

pgRailsのインストールができたら、島根県CMSrails_appsフォルダの下に展開。データベースの定義ymlファイルを編集し、データベースを作成(createdb)しておく。マイグレートを実行すると、データベースに必要なテーブルが作成され、準備完了。

WEBrickを起動すると、ブラウザからアクセスをしてログインし、CMSを操作して試すことができる。


なお、pgRailsで動かす際に、chasenkakasiが無い場合は、少し修正が必要。開発者の方から教わった変更箇所は次のとおり。

  • app/controllers/admin_controller.rb

Line 3 コメントアウト
Line 58 コメントアウトし、invalid_char = nilを追加
Line 299-305 コメントアウト

  • app/controllers/visitor_controller.rb

Line 1 コメントアウト
Line 165 コメントアウト

  • app/models/page_content.rb

Line 1 コメントアウト


さて、以下に具体的なインストール手順を記しておく。

ダウンロードしたpref-shimane-cmsを、rails_apps 下に展開。

> cd \pgRails\rails_apps
> tar zxvf ダウンロード場所\pref-shimane-cms-1.0.2.tar.gz
> move pref-shimane-cms-1.0.2 cms
> cd cms
> copy config/cms.yml.example config/cms.yml
> copy config/database.yml.example config/database.yml

config/database.yml を編集、ここではDBユーザ名をwcmsとした。

development:
adapter: postgresql
database: cms_development
username: wcms
password: pass
encoding: utf8
min_messages: ERROR
host: localhost
port: 5432

pgAdminIII で以下のコマンドに対応する作業GUIからする。

$ createuser wcms
$ createdb -U wcms cms_test -EUNICODE
$ createdb -U wcms cms_development -EUNICODE
$ createdb -U wcms cms_production -EUNICODE

スタートアップメニューから"RoR for PostgreSQL..."の"command prompt" を開き、マイグレーションを行う。

C:\pgRails\rails_apps> cd cms
C:\pgRails\rails_apps\cms> rake migrate
C:\pgRails\rails_apps\cms> rake create_sessions_table

そして、開発用サーバを起動。

C:\pgRails\rails_apps\cms> ruby script/server

Webブラウザから、http://localhost:3000/_admin/login にアクセスする。


なお、デバグモードはおそらく、config/environment.rbの中の

config.log_level = :debug

のようにコメントをはずせばよさそう。

ログインユーザとパスワードは、super_userとsuper_user 。