pgRailsを入れて島根県CMSを試してみたけん(EeePC)
先月公開された「島根県CMS」を pgRails で試してみた。
PostgreSQL for Windows 8.3をインストールすると、「アプリケーションスタックビルダー」というのが利用できる。これは、インターネット上のサイトからアプリケーションスタックをダウンロードしてインストールすることができるインターフェースで、PostgreSQLドライバを組み込んだRuby on Rails(RoR)も用意されている。
このスタックビルダーでは、PostgreSQL版のRoRはpgRailsと呼ばれている。
pgRailsのインストールができたら、島根県CMSを rails_appsフォルダの下に展開。データベースの定義ymlファイルを編集し、データベースを作成(createdb)しておく。マイグレートを実行すると、データベースに必要なテーブルが作成され、準備完了。
WEBrickを起動すると、ブラウザからアクセスをしてログインし、CMSを操作して試すことができる。
なお、pgRailsで動かす際に、chasenやkakasiが無い場合は、少し修正が必要。開発者の方から教わった変更箇所は次のとおり。
- app/controllers/admin_controller.rb
Line 3 コメントアウト
Line 58 コメントアウトし、invalid_char = nilを追加
Line 299-305 コメントアウト
- app/controllers/visitor_controller.rb
- app/models/page_content.rb
Line 1 コメントアウト
さて、以下に具体的なインストール手順を記しておく。
ダウンロードしたpref-shimane-cmsを、rails_apps 下に展開。
> cd \pgRails\rails_apps
> tar zxvf ダウンロード場所\pref-shimane-cms-1.0.2.tar.gz
> move pref-shimane-cms-1.0.2 cms
> cd cms
> copy config/cms.yml.example config/cms.yml
> copy config/database.yml.example config/database.yml
config/database.yml を編集、ここではDBユーザ名をwcmsとした。
development:
adapter: postgresql
database: cms_development
username: wcms
password: pass
encoding: utf8
min_messages: ERROR
host: localhost
port: 5432
pgAdminIII で以下のコマンドに対応する作業GUIからする。
$ createuser wcms
$ createdb -U wcms cms_test -EUNICODE
$ createdb -U wcms cms_development -EUNICODE
$ createdb -U wcms cms_production -EUNICODE
スタートアップメニューから"RoR for PostgreSQL..."の"command prompt" を開き、マイグレーションを行う。
C:\pgRails\rails_apps> cd cms
C:\pgRails\rails_apps\cms> rake migrate
C:\pgRails\rails_apps\cms> rake create_sessions_table
そして、開発用サーバを起動。
Webブラウザから、http://localhost:3000/_admin/login にアクセスする。
なお、デバグモードはおそらく、config/environment.rbの中の
config.log_level = :debug
のようにコメントをはずせばよさそう。
ログインユーザとパスワードは、super_userとsuper_user 。